オリンピックを観ていると水泳選手の肩や背中に赤く丸い跡があるのを観たことがありませんか？この記事では、熊本の鍼灸師がカッピングとは？肩こりなどに良いの？などを解説しています。
【１】カッピングとは？
カッピングとは、吸い玉・吸角とも呼ばれ、古来より行われてきた伝統療法である。背中などにカップを乗せて吸引し、カップの内部を一時的に真空状態にしたあとにカップを外す。
真空状態を作る方法は、容器の内部にアルコール類を塗り線香の火を使う方法と、容器を専用の器具につなげて空気を手動または電動で抜く方法がある。
瘀血（おけつ）と呼ばれる滞っていた気血が流れ、血流促進や血行の改善が期待できる。
【２】カッピングの効果とは？
具体的に、カッピングをするとどのような効果が期待出来るのだろうか？
１．肩こり・腰痛などのこりを解消
血行不良による肩こりや腰痛の場合、カッピングをすることにより、血行がよくなり、スッキリする。また、スライドカッピングといい、オイルなどで滑りをよくした状態で吸い玉を動かして行うカッピングをすることにより、マッサージをされているような感覚にもなる。
２．リラックスし睡眠の質が上がる
カッピングは背中の背骨に沿ってずらりと並べる事が多い。背骨の際には交感神経と関わりが深い場所があり、その部分をカッピングにより持ち上げ、ほぐすことにより、交感神経の緊張状態が緩和し、リラックス状態に。結果として、睡眠の質も上がる
【３】カッピング注意点は？
カッピングを受ける時の注意点がいくつかある。
カッピングを受けると、ほとんどの場合丸い跡（吸い玉の跡）が残ることがある。この跡は痛みが出たりすることはなく、３日〜１０日ほどで消えることが多いのだが、こりが酷い場所や、不調が出ているところの跡が消えるまでに少し時間がかかることがある。
結婚式や温泉に行くなど肌を露出することがある場合は、跡がつくことを頭に入れておく必要がある。
また、病気を患い極度の衰弱状態にある時や、飲酒後、皮膚が炎症している時もカッピングは控えた方がよい。さらに、蕁麻疹体質の方は、かゆみが出やすい場合があるので、カッピングは控えた方が無難だと思う。
最後に：体調ケアにカッピングを活用しよう
鍼灸師という職業柄、鍼を自分の身体に指すことにより、自身の体調ケアをしているのだが、そんな鍼灸師の私が好きなのがカッピングである。肩や背中が、何だか重だるいな…という時にカッピングをしてもらうと、すっと背中周りが楽になり、ふわっとした感覚になる。
ぜひ、背中や肩のコリで辛い…最近あんまり眠れてないな…という方には、カッピングをうけていただき、少しでも身体が楽になって欲しいなと思います。
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