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血って血液だけではない?鍼灸師が血(けつ)についてちょこっと解説

血って血液ってこと?それが多かったり足りなかったりで、問題があるの?
この記事では、血(けつ)について現役鍼灸師がちょこっと解説します。東洋医学ってよく分からなくて程遠いイメージもあるのですが、私達の生活に溶け込んでいることも多くあり、あー!なるほど!と思うことも結構あって面白いですよ。

【1】血(けつ)って何?

血という字を見て、多くの方が血液を連想すると思います。もちろん現代の西洋医学でいう血液も、血(けつ)には含まれています。それだけではなく、血液に含まれる栄養素や、正常に血液が流れるかどうかという意味も含んでいます。つまり、血(けつ)とは西洋医学でいう血液よりももう少し広い概念を持っています。
この血の材料になるのが営気(気の一種)と津液になります。また血は正常な状態では、気の働きにより、全身をめぐり身体に必要な栄養を供給し、身体や臓器を形作っているものです。

【2】瘀血(おけつ)って何?

瘀血とは、身体の内外で起こるさまざまな原因によって体内の血が滞った病理産物といわれています。
瘀血体部の人にみられる特徴としては、顔色やくちびるが暗紫色、目のふちにくまがある、あざやシミができやすい、月経不順などの月経トラブルが起こりやすい、舌が紫色をしていたり、舌裏静脈に緊張がある などが挙げられます。
また、瘀血タイプの人は血が滞った場所で様々な不調が出ることがあり、頭が重く感じる、頭痛が起きやすい、慢性的な肩こりに悩まされる、くらくらとめまいがする、動悸がするといった症状が出てきます。

【3】血虚(けっきょ)って何?

血虚(けっきょ)とは、血が足りなくなった状態を言います。血が足りなくなると、血液量も減り、体内への循環能力も減少します。つまり全身に栄養が行き渡らない状態になるのです。
血虚の人に見られる特徴としては、貧血やめまい、しびれや痙攣などの症状も現れやすくなります。また、肌のつやがなくなりカサカサしたり、爪が割れる、抜け毛や白髪も増える傾向があります。
さらに、血虚の状態の睡眠に問題が出てきます。睡眠が浅い、不眠、夢を多く見るなどの睡眠障害がみられるようになります。

【4】産後は血虚になりがち

産後は、出産時に気も血も大量に放出するので、血虚になりがちです。さらに、血は夜の0時から2時の間にしっかり睡眠を取ることにより、血を補充するのですが、夜間授乳や夜泣きなどで、寝て欲しい時間帯に十分に睡眠が取れずに、血虚の状態を長引かせてしまいます。産後ママには、夜しっかり寝せてあげてください。この血虚の状態が続くと、産後の抜け毛がずっと続くことも(私は2人目の産後抜け毛が続きました…苦笑)
血を充足させるためには、血の素である気を充足させること。気を充足させるには、飲食物をしっかり摂取すること(特にタンパク質を鉄)
さらに、夜しっかり眠ることが大事です。

最後に:血(けつ)を増やし巡らせよう

この記事では血(けつ)について書いてみました。血を増やし、滞らせない!これがポイントです。瘀血を予防する方法としては、脂っこいものを控え、ストレスを発散させる、冷えを改善するなどがあります。

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