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冬の養生|冬は腎を労り春に向けて備える時期?を女性鍼灸師が解説

とにかく寒くて冷えも感じる!こんな冬にはどんな養生をすればいいの?

という疑問に女性鍼灸師のタラマイが簡単に解説します。冬はを労る季節でもあります!腎と冬との関係、そして春に向けてどんな風に暮らしていけばいいのかを書いています。

【1】冬ってどんな季節?

暦の上では、冬は立冬(11月上旬)~立春(2月上旬)までの約3か月を指します。この時期は、身体を包み込む大気も熱を失い、着込んでも身体の芯にまで浸透するような寒冷の季節となります。ようはめちゃくちゃ寒い季節だよ!と。目に見えないエネルギー(気)を発散させてねという夏と違い、この時期は、陰=形のあるものをじっくり作る時期になります。この寒さから身を守るため、そして春に備えて自分自身の体を修復し、形作る時期なのです。
また、冬は”腎”の機能が弱くなります。腎には生命の源が蓄えられており、風邪などから身体を守る力や身体を温める働きもありますので、冬の時期は腎をいたわりましょう。

【2】冬の養生とは?

1.早く寝て遅く起きる

古典の黄帝内経(こうていだいけい)というものがあるのですが、そこにも「夜は早く寝て、朝はゆっくりと起きるのがよい」と書かれています。冬は寒さの為に夏よりも多くのエネルギーを消費するので、他の季節よりも多く睡眠時間を取ることが大事なのです。また、朝方の一番寒い時間帯に布団の中にいることにより、体の熱を奪われにくいという利点もあるので、なるべく遅く起きるのが良いとされています。朝方の起きる時間は中々変えられないよ…という方は、まずは早寝を心がけてみてください。それだけで睡眠時間の確保は出来ますよ。

2.筋肉をつける

寒いの時期に、汗をびっしょりかくような運動は控えた方がよいとされています。汗で体がさらに冷え、その冷えにより腎が損傷するのを防ぐためです。(腎が損傷すると老化が加速する!ということもある)ストレッチや軽めのウォーキングで体を温めること、そして春に向けてしっかり体を作るという意味で、筋トレもオススメです。スクワットなどでお尻や太ももなど大きな筋肉を鍛えることにより基礎代謝も上がり冷えも改善するなど、一石二鳥ですよ。

3.とにかく保温する

外気の影響で冷えをさらに感じやすくなる時期です。下着やコートの下の薄いダウンなど、体に近いところの保温をしっかりしましょう。足の冷えには、ハイソックスやレッグウォーマーがオススメです。靴下の2枚履きをする場合は、緩めの靴下を履くのがベストです。キュッとした物を2枚も履くと血流が悪くなり、さらに冷えを悪化する可能性もあるので要注意です。

4.気持ちが落ちやすいのは仕方ないと割り切る

寒さや日照時間が短い影響で気分は落ち込みやすくなります。でも、この時期はそんな時期なんです。もう、すっぱり割り切ってそんな時期なんだな!と思いましょう。蓄える時期の冬に、あくせく色々と考え動き出すと春夏に使うエネルギーが不足して5月病や夏バテの原因になります。温かくなったら、こうしたいな〜と思い描く時期にしてくださいね。

【3】冬に守るべきツボは?

冬の時期に守るべきツボは、背中の上の方、肩甲骨の間にあります。下を向いた時に首の裏に大きく出っ張る骨があり、その骨から下に向かって2つ目の突起の骨を探します。そこから指2本分、左右外側にあるツボが風門(ふうもん)というツボになります。
風門から風邪(ふうじゃ)が入り込み、体に悪さをするのでこのツボが冷えないようにすることが大事です。ストールやマフラーを気持ち背中側にも巻くようなイメージで保護してあげると良いと思います。また、お風呂上がりにドライヤーで髪を乾かす際、肩甲骨の間にもドライヤーの温風をかけてあげると、ちょっとしたお灸効果も出て風邪を引きにくくなると思います。

最後に:冬にしっかりエネルギーを溜めて春夏に備えよう

この記事では、冬ってどんな季節?冬の養生の方法について書いていきました。現在ワタシも、身をしっかり作る為に筋トレ生活をしています。春夏に備えて、しっかりエネルギーを溜めていきましょうね。

タラマイ
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