ふと疑問に思った熊本の鍼灸師タラマイ。この時期に何で梅仕事をするのか?を季節の養生と絡めつつ、梅の効能と夏バテの関係も書いていこうと思います。
【1】梅仕事とは?
梅仕事とは、生梅を使い、梅酒や、梅シロップ、梅干しを作る作業のことを言う。私は数年前から梅シロップ作りをしてます。梅仕事と聞くと、ていねいな暮らしをしている意識高い系なイメージがあるのだが、梅シロップはとても簡単にできますよ〜。ズボラ女子のタラマイでも簡単に出来る、梅シロップの作り方はこちらです。
- 梅のへたを取る(爪楊枝でポイッと取れて面白い!子どもも出来る)
- 梅を水にさらした後よく水気を切る(カビを防止する為)
- 梅シロップを入れる容器をアルコール度数の高いお酒で消毒する(煮沸出来る大きさであれば煮沸でも可能
- 梅を入れて同量の砂糖を入れる(我が家はきび砂糖を使用)
- 毎日2〜3回振って約1ヶ月ほどで完成
2歳の子どもでも梅のヘタを取る作業が出来るので子ども達と一緒にやってもよいかな!と思います。
【2】梅の効能って?
では、そもそも梅にはどのような効能があるのでしょうか?
1.食中毒予防
日の丸弁当はご存知ですか?白ごはんの真ん中にポンと一つ梅干しが入っている弁当なのだが、これがとても理にかなっている弁当なのです。梅干しには、食べ物が腐るのを遅らせる働きがあるため、食中毒予防に効果的!これは、梅干しに含まれるクエン酸が、食中毒の原因となる細菌の増殖を抑える為であると、科学的にも証明されているものなのです。
2.胃腸の調子を整える
未熟な梅の実を燻製にしたもので、昔から民間薬や漢方薬としても用いられている、烏梅(うばい)と言われるものがあります。鎮痛・解毒作用があり、この烏梅を煎じて、風邪薬や胃腸薬として用いられており、胃腸の調子を整えるのに役立ちます。
3.疲労回復効果
梅に含まれるクエン酸は、疲労回復にも効果的です。クエン酸を摂取することで、疲労を蓄積しにくくする働きがあります。疲れがたまりがちな体には、梅干しもオススメです。
4.食欲増進効果
梅の酸味成分であるクエン酸は、唾液の分泌を促し、食欲を増進するだけでなく、胃液やその他の消化酵素の分泌を高めて消化吸収を助けてくれます。
5.カルシウム・鉄の吸収促進
カルシウムが不足してくると骨粗しょう症などのリスクも高まります。しかし、カルシウム吸収率は年齢とともに低下し、中々定着しないのが現実です…。
しかし、梅に含まれるクエン酸にはカルシウムや鉄の吸収を促し、カルシウムが骨から持ち出されるのを防ぐなどの働きがあると言われています。
【3】梅雨から夏にかけての不調と梅との関係とは?
梅の効能と、梅雨から夏にかけての不調がリンクしているから面白いと思います。
梅雨時期には、脾(五臓)が湿気で弱り、消化機能の低下が起こります。食べにくさが出てきて、食欲も落ちる人が多いと思います。この食べれない状態で暑い夏を迎えると、もれなく夏バテを起こしてしまうのです。梅の胃腸の調子を整え、食欲増進効果で食べれる体作りが出来ると思います。
また、梅雨から夏にかけて湿気と気温上昇で体がついていかずに、疲れやすくなってきます。梅の疲労回復効果で、効果的に疲労も回復出来ると思います。
最後に:梅を食べて夏バテを予防しよう!
梅雨の時期に実を落とすことから、梅雨という言葉に”梅”が使われていると言われているくらい(諸説あります)、梅雨と関係の深い梅。この梅仕事は、この時期だからこそやらなければいけないもので、先人がやってきている事は、四季の移り変わりとしっかりリンクしているんだな〜と改めて思いました。
ぜひ今年は梅仕事をしてみませんか?
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