と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、土用丑の日に何で鰻を食べるの?という疑問を、東洋医学的な土用丑の日の見方も交えてお伝えしていきたいと思います。
【1】土用丑の日って何だろう?
1.土用とは?
東洋医学では五行という五つの要素で世界ができていると考えられてます。五行は木・火・土・金・水の5つでできており、それぞれに四季を当てはめました(木は春、火は夏、金は秋、水は冬)
残った土は、季節の変わり目に当てはめました。
つまり、土用という期間は季節の変わり目を表し、一年に4回土用という期間があります。
春夏秋冬それぞれの最後の頃、つまり立春、立夏、立秋、立冬の前に18~19日間配されています。
その中でも夏の土用がちょうど梅雨の時期と重なり、体調を崩しやすい人が多いので、夏の土用が有名になったのだと考えられています。
2.丑の日とは?
丑は、十二支の丑のことで古代中国の干支紀日法からきていて、昔は今のように数字ではなく干支で数えられていました。つまり土用の期間中の丑の日のことを「土用の丑の日」というのです。ちなみに、今年は、7月21日と8月2日です。
【2】鰻をなぜ食べるの?
諸説あるのですが、平賀源内が食べ始めたのが発端だという説も。真相はいかに?ですが。
また、東洋医学の五行では、先程の木・火・土・金・水に臓器を当てはめ、木は肝、火は心、金は肺、水は腎、そして土には脾を当てはめて考えます。
春(木)は、肝に負担がかかりイライラしたり、夏(火)は、心が乱れ気分の変化が大きくなりやすかったり、秋(金)は呼吸器系の不調が出やすく、冬(水)はエネルギー源である腎に影響が出て、ぎっくり腰や起こりやすいと考えられます。季節の変わり目(土)は、胃腸に負担がかかり消化器の働きが悪くなると考えられます。
つまり、土用の時期は胃腸が弱り、消化吸収能力が弱るので身体を動かすエネルギーが生み出せない!パワーが出ないので、精のつくものを食べよう!そうだ、鰻はたんぱく質や疲労回復に役立つビタミンB2などを豊富に含んでいていいね!ということで、鰻を食べるようになったようです。
【3】鰻もいいけど胃腸を労ろう
鰻を食べて、精をだそうというのはとても良いことだと思います。が、現代社会において、そもそもエネルギーを過剰に摂取しているので、身体の為に食べて養生をしよう!よりもまずは、胃腸をちょっと休めようという方がいいのかなと思います。
胃腸に不調が出やすい土用の時期(季節の変わり目)。少し夕食を減らしてみる。間食をやめてみる。少しのことでいいので、自身の胃腸を休ませてあげましょう。
最後に
この記事では、東洋医学的に土用丑の日について解説し、なぜ鰻を食べるようになったかをお伝えしました。
しかし、まずは胃腸に不調が出やすい時期だと認識し、胃腸を休めるを一番に考えてもいいかもですね!
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