１０ヶ月の妊娠期間、そして壮絶なお産を経ての赤ちゃんのお世話。考えなくてはいけない事も沢山あるけど…ちょっと待って！！！現役で３人の子育てをしている鍼灸師ママが産後ママの身体の状態を解説！まずはこの記事を読んでみてください。
【１】東洋医学的に妊娠・出産とは？
まずは妊娠について。妊娠するということは、元”気”の塊である赤ちゃんを身体に宿すということです。赤ちゃんをお腹の中で育てる為に、お母さんは自分の気（エネルギー）をガンガン赤ちゃんに送ります。そう、実はお母さんの気が少ない状態（気虚）の状態だと、そもそも妊娠に至らないとされているのです。
約１０ヶ月の間、気そして血を赤ちゃんに送った後に、フルマラソンと同じくらいのエネルギー（気）を使い、出産。出産後で感動で泣いたよという方もいらっしゃるのですが、私は３回の出産で一度も泣けませんでした。笑それくらい必死なんです、赤ちゃんを生むということは…。
この出産により、お母さんの身体に何が起こるのか？元気の塊である赤ちゃんと胎盤などの血を、フルマラソンと同じくらいのエネルギー（気）を使い出産する、つまり『気虚：ききょ』と『血虚：けっきょ』という状態になります。
【２】気虚（ききょ）と気虚の対処法
気虚とは、気（エネルギー）が足りなくなった状態です。気虚の人の特徴としては、常に倦怠感がある、疲れやすい、冷えを感じやすいなどの特徴があります。産後は、この気虚の状態になります。気虚の状態なのに、赤ちゃんのお世話はノンストップでやらなければいけない、自分のご飯はササッと食べれるものになる。この状態では、産後いつになっても気虚状態です。
この気虚を解消するには、しっかりと飲食物を摂取するとが大事です。なぜならば、気は飲食物から出来るからです。産後のあなた、今日の昼ごはんは何を食べましたか？片手でサッと食べることが出来る菓子パン？
もちろん、赤ちゃんのお世話が…という気持は充分分かります（私もそうでした）ですが、元気に子育てする為に、炭水化物ばかりだけではなく、タンパク質と鉄も取ってください。ササッと食べれるならば、卵かけご飯納豆まぜ！笑（私もよく食べていました）もし、それでもタンパク質が取れない場合は、プロテインを飲むのもオススメです！
【３】血虚（けっきょ）と血虚の対処法
血虚とは、血（けつ）が足りなくなった状態です。血虚の人に見られる特徴としては、貧血やめまい、しびれや痙攣などの症状も現れやすくなります。また、肌のつやがなくなりカサカサしたり、爪が割れる、抜け毛や白髪も増える傾向があります。
さらに、血虚の状態の睡眠に問題が出てきます。睡眠が浅い、不眠、夢を多く見るなどの睡眠障害がみられるようになります。
血虚を解消するには食事と睡眠が大事です。まずは、食事について。実は血は気から出来ているのです。したがって血を補う為にはまずはその原料である気を補う必要があるので、飲食物の摂取が大事になってきます。次に睡眠です。血は夜寝ている間（特に０時〜２時）に肝に集められ血を充足しようとするのですが、夜間授乳でその時間も起きることが多い産後のお母さんは、血が不足しがちです。夜授乳する時は、半目で、スマホは見ない。赤ちゃんに授乳して、オムツを替えて、寝かしつけたら、そのままスッと寝てください。寝る努力をしてください。そのくらい必死にお願いしたいです！
もしくは、隣で寝ているパパ！起きて！授乳終わった後のことは、パパも出来ること。授乳が終わったママから赤ちゃんを受け取り、寝かしつけはパパがお願いします。ママが倒れる前にパパがフォローしてください。
最後に：鍼灸治療で気虚と血虚を改善
産後ママほど、鍼灸を受けて欲しい。気虚や血虚を改善する為に、身体の機能を高めるツボを刺激したり、補ってあげることができます。身体が元気な状態になれば、今よりももっと子育てを楽しめると思います。身体が辛い状態だと我が子さえも可愛く思えなくなる。
産後ママが元気で笑って子育て出来るように、サポートしていきたいと思います。
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