妊娠６ヶ月妊娠中期にあたり、妊娠期間のちょうど真ん中。妊娠後期に向けて、足のむくみが辛い…痛い…という人も多くでてくる時期。この時期に出てくる、足のむくみの原因とは？妊娠中期からの浮腫（むくみ）について熊本の３児の母鍼灸師マッサージ師が書いています。
【１】妊娠６ヶ月（20週・21週・22週・23週）の体の状態とは？
妊娠６ヶ月になると、骨格や筋肉が発達して、キックや体を一回転、ゴロゴロ動き回る動きもするように。20週くらいでほとんどの運動のメニュー（動き方）が揃うと言われています。まわ、脳も発達し、五感も育ってくる時期です。妊娠６ヶ月後半で約30cm、体重も400〜700ｇまでになると言われていますよ。
母体の体の状況は、大人の頭よりも一回りほどまで子宮が大きくなり、子宮の重みで、腰痛などを訴えやすくなります。さらに、子宮に圧迫されて、頻尿になる方も多いです。
さらに、この時期から臨月・出産間際まで増えてくるトラブルが、むくみです。むくみの原因に関しては、次のところで詳しく書いています。
赤ちゃんの体重自体は、1000ｇには達してはない時期ですが、胎盤やへその緒、羊水、母体自身の血液量の増加も加わり、何だか動きずらいと感じる方も多い時期です。
【２】何でむくみが起こるの？
では、なぜ浮腫（むくみ）が起こるのでしょうか？
まずは、ホルモンの問題。妊娠すると、妊娠を維持するためのホルモンが大量に分泌され、水分を溜め込む働きをします。そのため、足や手の指がむくみやすくなります。
さらに、お腹が大きくなる妊娠中期以降は、大きくなった子宮が足の付け根にある太い血管を圧迫するため、下半身から心臓に戻る血液の流れが滞ることにより、むくみやすい状態になります。
足が太くなったように見え気分も下がるだけでなく、痛みが出ることも…むくみあなどるなかれ…です。
余談なのですが、むくみが酷くなる前に、結婚指輪を外しておくことを推奨している病院もありますよ。（むくみすぎて指輪が痛くなる人もいる）
【３】むくみの対策とは？
むくみ対策にオススメなことを４つ紹介します。
１．ふくらはぎストレッチ
重力の影響もあり、下半身は特にむくみが出やすくなります。なぜならば、重力に逆らい心臓に血液を戻しているので、必然的に滞りやすくなるのです。そんな足のむくみにオススメなのが、ふくらはぎのストレッチです。ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれるほど大事な役割をしており、ふくらはぎの筋肉が収縮することにより心臓に血液を戻しているのです。
しかし、妊娠中は活動量の低下や、恐る恐る歩く歩き方により、ふくらはぎの筋肉が落ち、血液を上手に心臓に返すことが出来なくなり、むくみが出るのです。
仰向けでも、座ってでも良いので、両足を伸ばします。つま先を先に伸ばしたり（底屈）、自分の方向に曲げる（背屈）し、足首を動かすことにより、ふくらはぎをストレッチしていきます。
２．ふくらはぎ と そけい部のマッサージ
マッサージもオススメです！ふくらはぎをモミモミマッサージしたり、そけい部（足のつけ根）を優しく圧迫しながらマッサージするのもオススメです！
３．冷やさない！温める！
足元の冷えも、下半身の血流が滞る原因に。まずは、レッグウォーマーなどを活用し、足元を冷やさないようにするものオススメです。また、お風呂に浸かったり、お風呂に浸かるのがしんどいな…という場合には、足だけ浸かることも有効です。
４．軽く体を動かす
妊娠中にどこまで体を動かして良いのか悩みますよね。今まで全く何も運動をしてこなかった方は、ストレッチからでも大丈夫！マタニティヨガや、マタニティピラティスなど、妊娠中でも出来る運動は沢山あります。そして、大体妊娠20週以降で、医師の許可が降りていればOK！という所が多いです。むくみ解消に、そしてストレス発散、産後の体力作りに、楽しく体を動かしてみてくださいね。
最後に：妊娠期のむくみ対策
妊娠６ヶ月以降で多くみられる、むくみの原因と対策について書いていきました。
- ふくらはぎストレッチ
- ふくらはぎ と そけい部のマッサージ
- 冷やさない！温める！
- 軽く体を動かす
熊本市で鍼灸院マッサージ院をしているタラマイは、妊産婦協会・産前産後スクールにて産前産後の知識を随時学んでおります。むくみ対策のマッサージや、鍼やツボを使ってのむくみ解消サポートも可能です。
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