あなたの街にも鍼灸院やマッサージを受けれる場所が沢山ありますよね?沢山あって正直分からないですよね?!この記事では、鍼とマッサージでどんな効果が期待出来るのか、そしてこんな時には鍼をこんな時にはマッサージを受けた方がいいよという理由を現役鍼灸あん摩マッサージ師がお伝えします。
【1】鍼の効果
1.血流が改善され血行がよくなる
鍼を打つことにより身体が損傷している部位を修復しようとし、血液が集まり、血流をよくすることが出来ます。血流が改善することにより、滞っていた老廃物や疲労物質が中枢に戻り、疲労回復やむくみの軽減などが期待できます。今話題の美容鍼で、顔色がよくなったり、フェイスラインがすっきりするという喜びの声も、鍼治療により血流改善があったからだと思われます。
2.鎮痛効果やリラックス効果がある
鍼治療を受けることにより、鍼先が皮膚(経穴)のポリモーダル受容器などを刺激して、求心性線維(C線維を含め)を介して刺激が中枢神経系へ伝わり、鎮痛効果や抗うつ効果などを示すといわれています。鎮痛効果が期待出来るので、痛みが出ている物(急性の疾患:ぎっくり腰や捻挫など)の痛みを和らげたりすることにも使われます。また、鍼治療を受けていると、眠ってしまう方もいらっしゃるくらいに、鍼を打つととてもリラックスできます。
【2】マッサージの効果
1.血流が改善されリンパの流れが改善する
ある文献では、
下腿をマッサージをすることにより皮下血流量の上昇、血圧の低下、下腿周径の減少が認められたため、マッサージの血液循環の改善は認められた (マッサージに血流の改善効果はあるのか 2008)
と記してあります。
つまり、マッサージをすることにより、施術部分の血流が改善し、血行がよくなります。それと同時にリンパの流れもよくなり、滞っていた老廃物や疲労物質が流れるようになり、滞っていたリンパ液が中枢(左静脈角で静脈に吸収された)に戻ることにより、ふくらはぎも細くなったという結果でした。
マッサージによって、血管が開くようになるので、血流が改善し血行もよくなります。同時にリンパの流れもよくなって、滞っていた老廃物や疲労物質が流れるようになり、体外に排出されやすくなります。この結果からマッサージにより、以下のような効果が期待できます。
1.1 疲労が回復する
マッサージにより溜まっていた疲労物質が血流とともに中枢に戻り(静脈に吸収され)、排出されることにより、疲労回復の効果が期待できます。
1.2 むくみが解消する
マッサージをすることにより、改善した血流とともにリンパ液も中枢に戻り(静脈に吸収され)、排出されることにより、むくみの解消も期待できます。妊娠期の下腿のむくみにより、痛みが出ることもあります。こんな時もマッサージでむくむを解消することにより、痛みも軽減します。
2.リラックス効果がある
ストレスが強くなると、コルチゾール(別名:ストレスホルモン)が分泌されます。しかし、なでる・さするといったマッサージを受けると、このコルチゾールの値が減り、逆に幸せホルモンんと呼ばれているオキシトシンの分泌が増えるという研究結果も出ています。
つまり、マッサージを受けることによりストレスが解消され、リラックス効果が得られるのです。
【3】鍼灸とマッサージは併用すると更に良い!
鍼灸とマッサージを受けることにより、血流が改善されたり、リラックス出来るといった効果が期待できます。私はどちらの施術もしているのですが、マッサージをしていて、どうしても指が届かない場所で、それが痛みの原因の一つの場合は、鍼を刺します。深い場所へのアプローチは鍼の方が得意だと考え、これは鍼の長所だと考えています。
逆にマッサージは鍼よりもよりリラックス効果が高いと考えています。鍼よりも施術の時に触れる時間も多い分、オキシトシンの分泌が高く、受けている側のリラックス度も高いです。
つまり、単純にリラックス目的ならば触ってもらっているというだけで、人はリラックス出来るので、マッサージを受けることをオススメします。
しかし、鍼灸院にいらっしゃる方は、肩こりがひどく肩が痛かったり、腰が痛かったりと痛みを伴っている方も多くいらっしゃいます。その場合は、鍼灸とマッサージを併用するとより効果が高いと考えます。
最後に:
この記事では、
- 鍼治療を受けると期待出来る効果
- マッサージを受けると期待出来る効果
- 鍼とマッサージの長所と併用すべき時
についてお伝えしました。どんな目的で行きたいのかが分かれば選択肢も少し狭めることは出来るではないでしょうか。
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