妊娠5ヶ月を迎え、辛かった悪阻も無くなったかも!?と思っていたのに、健診で貧血ですねと言われた。この記事では、妊娠16週〜18週にかけて起こる妊婦さんの身体の変化と貧血への対策を熊本の3児の母鍼灸師が書いていきます。
【1】妊娠5ヶ月(16週・17週・18週・19週)の胎児と母体の身体って?
妊娠5ヶ月の頃になると、比較的つわりの症状も落ち着き、安定した生活を送る方も多くなります。赤ちゃんも指しゃぶりをしたり、羊水を飲んで排出したり、誕生後におっぱいを飲む練習を着々と進めています。子宮の大きさも妊娠5ヶ月の後半(19週)くらいになると、大人の頭ほどになり、赤ちゃんも200g〜300gほどの大きさになります。
この時期に胎動を初めて感じる人も多いです。初産の時は、どれが胎動?と分かりずらく、腸がぐるっと動いた?お腹の中でおならした?と胎動に気づかない人も多いです。
さらに、この時期は貧血になりやすい時期でもあります。貧血については、次の項で詳しく書いていきます。
【2】何でこの時期に貧血になるの?
母体の心臓は、妊娠前に比べて4割り増しで動くようになり、全身を循環する血液量も急速に増加しますが、液体の成分(血漿:けっしょう)に比べて赤血球は急には増えてはくれません。
したがって、妊婦さんは相対的に”薄い血液”になり、貧血状態になりやすくなるのです。
- ヘモグロビン(Hb)値:11g/dL未満
- ヘマトクリット(Ht)値:33%未満
ちなみに、妊娠中の女性は、通常よりも鉄分を多く摂る必要があります。通常月経がある時の女性が1日に摂って欲しい鉄分の量が、10.5mg。それにプラスして、妊娠初期の人で、2.5mg、中期・後期の人で9.5mg、授乳期の人で2.5mg多く摂る必要があります。
【3】貧血対策
では、貧血対策としてどんなことをすれば良いのでしょうか?
1.鉄分を取る
貧血にオススメな食材は、吸収率が高いヘム鉄を含む肉や魚のような動物性食品を意識的に摂取することです。豚レバーで13mg、あさりで3.8mg、ホタテや牡蠣にも2mgくらいほど含まれています。
小松菜やほうれん草などの野菜に多く含まれているのは、非ヘム鉄と呼ばれるヘム鉄よりも吸収されいく鉄分。ですが、この非ヘム鉄は、タンパク質やビタミンCの摂取量が増加すると身体への吸収率が高まるよう。
一緒に食べる食材を工夫することにより、上手に鉄分を補給していきたいですよね。
また、私は、鉄玉子(南部鉄器)でお湯をわかし、鉄分が溶け出したお茶も飲んでいますよ。
2.鍼灸マッサージを受ける
東洋医学で、貧血は血そのものが少ない”血虚:けっきょ”や滞りから”血瘀:けつお”が原因で起こると考えられています。
もちろん、食生活を見直していくことが第一ではあるのですが、鍼灸治療を受けることにより、自律神経を整え、内臓の働きを整えたり、造血をサポートしていくことで、貧血にも効果があるとされています。また、巡りが悪く滞っている所をマッサージをすることで、貧血症状を改善することが出来ると考えます。
最後に:妊娠中期の貧血予防には食事が大事!
妊娠中期には、貧血症状が出やすくなります。これは、血液量が増加したにも関わらず、急には赤血球が増加しないことが原因です。
妊娠期は、通常の倍量の鉄分を摂る必要がある!と認識し、積極的に鉄分を摂ってみてくださいね。
その時に一緒に鍼灸マッサージを受けると、鉄の吸収率をサポートしてくれますよ。
熊本市で鍼灸院マッサージ院をしているタラマイは、妊産婦協会・産前産後スクールにて産前産後の知識を随時学んでおります。
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