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意外と知らない!鍼灸ってなぜ効くの?に現役鍼灸師がお答えします

鍼灸って本当に効くの?ちょっと胡散臭いんだけど・・・そして痛そうだし・・・

鍼灸治療って良いとは聞くけど、実際に受けたことが無いと、痛そうだし、本当に効果があるのか不安ですよね。この記事では、鍼灸が肩こりを緩和したり、痛みを抑えたり様々なことに、なぜ効くのかを書いていきます。

【1】鍼灸治療って痛いの?

鍼治療で使う鍼は、髪の毛の約3分の1程の細さであり、刺入時の痛みはほぼ感じることはありません。また、灸治療も透熱灸というもぐさをひねってお灸を据えるものでも、熱さを調節出来たり、台座灸という直接肌にもぐさを置かない物を使えば痛みを感じることはほとんどありません。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。

【2】鍼治療が肩こりに効くメカニズムは?

肩こりの原因は様々なことが考えられますが、交感神経が亢進することも原因の一つと考えられています。
交感神経は骨格筋を直接支配しているのですが、交感神経が興奮することにより、筋紡錘の興奮性を亢進させ、伸張反射を高め、その結果、筋の緊張を高めます。さらに、末梢神経の血管も収縮し、血流が悪くなります。
簡単に言うと、交感神経が興奮すると、血流も悪くなるし、筋肉も硬くなりやすいということです。

では、の刺激を入れるとどうなるのでしょうか?
鍼の刺激を行う前後で筋肉の緊張が緩むのかを調べた実験があります。その実験では、鍼刺激後では筋の硬さを表す値が小さくなった(=筋肉が緩んだ)という結果が出ています。また、鍼刺激により CGRP(キカルシトニン遺伝子関連ペプチド)が感覚神経末端から放出され、筋肉の血管を拡張させることも明らかにされています。鍼の刺激により、筋交感神経活動の抑制するで、筋の過緊張の緩和に関与すると考えられるのです。
つまり、鍼の刺激をすると肩周りの筋肉の緊張が緩み、血管も拡張するので、肩こりでの痛みが緩和しますよということです。

【3】鍼の鎮痛効果ってあるの?

鍼は体表の主に細い感覚神経を刺激し、中枢神経内に天然のモルヒネのような物質、いわゆる「内因性オピオイド」を放出させ、痛みを抑制する機構(「内在性鎮痛機構」という)を賦活(ふかつ)し、脊髄レベルで痛みを伝える神経の興奮をブロックします。また、同時に鍼刺激は体表の太い感覚神経をも刺激し、脊髄で痛みを反射性にブロックする機構を作動させます。これは、体の一部をどこかにぶつけた際に、その部位をさすると痛みが和らぐのと同じことです。いずれにしても鍼の鎮痛効果は、中枢からの抑制系と脊髄の抑制系の2重で痛みをブロックしますので、大変よく効きます。

【引用元】東洋療法学校協会より

つまり、鍼を刺入することにより、痛みを抑制することが出来るのです。
ギックリ腰の時や腹痛の時など、辛い痛みの時にも、鍼をうつことにより、痛みを軽減出来るのは、このようなメカニズムが働くからです。

【3】その他に効果が期待出来ること

鍼灸治療をすることにより、免疫機能が向上したり、冷え症が改善したり、リラックス効果があったりと様々なことに効果は期待出来るのですが、まだまだ現代医学では解明出来ていない部分は多いです。これが、鍼灸ってちょっと胡散臭いなと言われる所以でもあるのですが。。。
しかし、そもそも東洋医学と西洋医学では、人と病気の見方が違います。
西洋医学では、病変そのものを治療するのですが、東洋医学では身体全体を見て、ちょうどよい所に調整するという違いがあります。
鍼灸で身体に刺激を入れることで、身体自身に内部環境を調整してもらう。したがって、肩こりが辛くて鍼灸治療を受けていたのに、いつのまにか生理痛もなくなっていた!ということもよく起こります。

最後に:鍼灸のメカニズムを知って鍼灸を受けてみよう

この記事では、鍼灸治療が肩こりを改善したり、痛みを抑えるメカニズムについて書いていきました。現代医学でも証明されているメカニズムもあり、鍼灸治療がなぜ効くのかという疑問に少しでも答えられていたら、幸いです。
また、これから解明されていくメカニズムもあると思いますが、百聞は一見にしかず。ぜひ一度鍼灸治療を受けてみてくださいね。

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