熊本出身鍼灸師として被災地石川で美容鍼をやってきました

「被災された石川の人の為に何かしたい！」

そう思った筆者は、石川県に住む知人にすぐにアポを取って、その方と一緒に美容鍼とヘッドマッサージのコラボイベントをやることに！
どのようなイベントの様子だったのか？また、今回石川に行ってみて感じたことを書いていきたいと思います。

【１】熊本地震への後悔が原動力

私は現在熊本県熊本市北区で鍼灸院を開いているが、熊本地震が起こった2016年は、沖縄に住んでいた。地元熊本の人が困っている！しかし、当時１歳の長女、お腹の中には２人目という状態で、車中生活を余儀なくされている両親が住む熊本に行ったところで、何もできないし、何なら迷惑がかかると思い、熊本に行きたい気持ちをグッとこらえ、物資を沖縄から送ったりしていた（中々届かなかったけど）被災地熊本に対して、当時の私は何もすることが出来なかった。
今回の能登半島の地震が起こって、１ヶ月が過ぎ、今の私だったら何か出来るのではないか？を思った。それが、今回石川県に行った理由だ。石川県でヨガ講師兼セラピストをしている、なみさんという方にアポをとって、ヘッドマッサージと美容鍼のコラボイベントを企画してもらった。

【２】石川でのイベントの様子

今回のイベントは、なみさんのスタジオがある所で行った。内灘という所なのだが、そのスタジオに行くまでに、地盤沈下が起こって、一階部分が半分くらい埋まっている家や、ずらっと並んだ電柱、ココにはもう住めません！の赤札が貼ってある家もたくさんあった。
なみさんのスタジオは、外観は何とか被害を免れていたが、床が斜めになっており、トイレも外の仮設トイレを利用しないといけない状態だった。そんな中でのイベントだったのだが、元々スタジオに通っている人はもちろん、近くに住む方もいらっしゃって、総勢20名ほどの方のお身体を、
なみさんを筆頭のヘッドセラピストチーム、金沢で鍼灸院をやっているタツさんと、私の鍼灸師チームで連携を取りながら、ヘッドして、美容鍼してを提供させていただいた！

お客様によっては、まだ断水しているから、トイレもお風呂も外にいかなきゃいけない人もいて、ストレスのサインが沢山出ていた。そんな方々のお身体を触らせていただいたのだが、終わった後に
「ありがとう〜！目がぱっちりだし、体もすっきりした〜！」
というお声を沢山いただき、純粋にとても嬉しかった！
正直、久しぶりにあんなに短時間（４時間くらい）で多くの人（一人で８人くらい）を施術させて、終わったあとは、ドッと疲れは出たけど、やっている間は、楽しくて、本当にあっという間だった！

【３】石川での施術をしてみて感じた鍼灸師としての想い

今回、石川県で被災された方の施術をさせて頂いたのだが、ちょっとの時間でも、確実に変化を与えることができ、すぐに喜びを感じてもらえる鍼灸って、やっぱすごいなと思った。
自分の手と、小さな鍼一つで、こんなにも変化が出せる。私は、今まで以上にこの鍼灸師という仕事が好きだなと思ったし、益々頑張っていかないとな！と思った。そんな石川での施術でした。
余談ですが、今回の企画を主催された、なみさんと鍼灸師のたつさんが、せっかく金沢に来たんやから、美味しいもの食べていって欲しい！という熱い思いで、おいしい海鮮を食べさせてくれた。本当に、二人の優しさに触れて、石川の人って、素敵だなと思った。ありがとうございました！
そして、普段お土産はほとんど買わない私ですが、石川県にお金を落とそう！と思い、今回はお土産をどっさり買って帰りました。
お金を遣って、復興支援！かな！？