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夏バテで抜け毛が増える?女性の髪を守る夏の過ごし方|熊本市の育毛鍼灸師が解説

「最近、抜け毛が増えた気がする」

熊本市で鍼灸院を営んでいると、夏から秋にかけて、こんなご相談をいただくことが増えます。実は夏は、髪にとっても意外と負担の多い季節です。

熊本の夏は暑さと湿度が厳しく、冷たいものばかり摂ってしまったり、屋外と冷房の効いた室内との温度差が大きかったりします。その結果、食欲が落ちる、睡眠が浅くなる、疲れがとれない……と感じる方も少なくありません。

こうした変化が重なると、いわゆる「夏バテ」の状態につながります。

では、夏バテと抜け毛には関係があるのでしょうか?

この記事では、女性の抜け毛を専門的にみている鍼灸師の視点から、夏バテと抜け毛の関係、そして夏の間にできる髪のための養生についてお話しします。

【1】夏バテで抜け毛が増えるって本当?抜け毛に影響する5つの理由

結論から言うと、夏バテそのものが抜け毛の直接的な原因になるわけではありません。
ただし、夏バテにつながりやすい、食欲低下による栄養不足、睡眠不足や、暑さによる身体的ストレス・自律神経への負担や、冷房による冷え、発汗による水分・電解質バランスへの影響といった状態が積み重なると、髪が育つための土台である「身体の環境」に影響が出てくることは十分に考えられます。なぜならば、髪は、身体の状態を映す鏡のような存在だからです。

今回は、夏バテが抜け毛に影響する5つの理由をピックアップしてみます。

    1.暑さで食欲が落ち、髪に必要な栄養が不足する

    「そうめんだけ」「冷たい麺類ばかり」「食欲がなくて朝食を抜く」夏には、こんな食生活になりがちな方も多いのではないでしょうか。

    髪の毛は、身体にとって生命維持の最優先器官ではありません。そのため、栄養が不足すると、後回しにされやすい部分でもあります。極端な栄養不足が続けば、髪の状態にも影響が出てくる可能性があります。

    2. 暑さで睡眠の質が低下する

    熊本の夏は、夜になっても気温が下がりにくいことがあります。

    寝苦しい → 睡眠不足 → 疲労が抜けない → 自律神経にも負担がかかる

    という悪循環に入ります。眠りの質が低下すると、身体の回復が十分にできず、疲労が蓄積しやすくなります。こうした状態が続くことも、髪の成長環境を考えるうえでは無視できません。

    3.冷房による「冷え」が身体の負担になる

    「暑いから冷やす」のは、もちろん必要なことです。ただ、東洋医学の視点では、冷やしすぎることもまた、身体にとっては負担になると考えます。

    冷房の効いた部屋に長時間いることで、自分では気づかないうちに身体の芯が冷えてしまっているケースは、意外と多いものです。

    東洋医学では、冷えによって身体の「気血」の巡りが滞ると、さまざまな不調につながると考えます。髪は「血余」とも呼ばれ、髪の状態を考えるときにも「血」の充実は重要な要素です。そのため東洋医学では、髪だけを見るのではなく、身体全体の冷えや巡り、食事、睡眠などを含めて考えていきます。

    4.汗をかきすぎて体力を消耗する

    「汗をかくこと」自体は、悪いことではありません。

    むしろ東洋医学では、夏は「陽気」を外へ発散させる季節と考えます。夏は適度に汗をかき、身体を動かして、陽気をのびやかに発散させることが大切なのです。

    問題になるのは、汗をかいたあとに水分や電解質を十分に補給できないまま、体力を消耗してしまうケースです。東洋医学では、髪は「血余」と呼ばれ、身体に十分な「血」があってこそ、髪にも栄養が届くと考えます。そのため、夏に身体を消耗させすぎないことも、髪の土台を整えるうえで大切な養生のひとつです。

    5.夏の疲れが秋に「抜け毛」として現れることも

    これは、意外と知られていない、けれどとても大切なポイントです。

    抜け毛には、原因となる出来事から時間差をもって現れるタイプがあります。そのため、「秋になって急に抜け毛が増えた」という場合も、「秋だから抜け毛が増えた」というだけでなく、数か月前の夏の生活を振り返ってみることが手がかりになることがあります。

    今の抜け毛の背景には、実は夏の過ごし方が関わっているかもしれません。

    【2】東洋医学では、夏は「陽気を発散する季節」

    ここまで、夏バテと抜け毛の関係についてお話ししてきました。では、そもそも東洋医学では「夏」という季節を、どのように考えているのでしょうか?

    東洋医学では、春に芽生えた「陽気」が、夏になるといよいよ盛んになり、外へと発散していく季節だと考えます。つまり夏は、「暑いから、とにかく身体を冷やして、じっとしておく季節」ではありません。

    身体の陽気を、適度に外へ発散させながら過ごすことが自然な季節なのです。

    これは、先ほどお話しした「夏バテ」とも無関係ではありません。暑さで食欲が落ちる、眠れない、疲れが取れない、冷房の中で一日を過ごす……。そんな状態が続いて身体の負担が積み重なっていくと、東洋医学的には「夏の季節に合わせた身体の働きが、うまく発揮できていない」と考えることができます。

    だからこそ、夏はただ「暑さを我慢する」のでも、「身体を冷やす」のでもなく、自分の体調に合わせて適度に動き、適度に汗をかき、陽気をのびやかに発散させることが大切なのです。

    【3】夏に発散できない生活が、秋・冬の不調や抜け毛につながる理由

    では、夏に身体をうまく発散させることができず、疲れや負担を抱えたまま秋を迎えると、どうなるのでしょうか?

    東洋医学では、季節はそれぞれ独立しているのではなく、一年を通してつながっていると考えます。夏は「発散」、秋は「収める」、冬は「蓄える」。
    このように、それぞれの季節には、その季節に合った身体の働きがあります。そのため東洋医学的には、夏の過ごし方が、その後の秋・冬の身体の状態にも影響すると考えます。

    そして、抜け毛も「今この瞬間だけ」の問題ではありません。抜け毛には、身体にかかった負担から時間差をもって現れるものがあります。
    だからこそ、「秋になったら急に抜け毛が増えた」というときも、秋だけを見るのではなく、

    「この夏、私はどんなふうに過ごしていたかな?」

    と振り返ってみることが大切なのです。

    まとめ|夏バテ予防は秋の抜け毛対策にもつながっている

    夏バテを防ぐことは、身体を整えることです。そして身体を整えることは、髪を育てる土台を整えることにもつながっています。

    「今の抜け毛」だけを見るのではなく、数か月前の生活も振り返りながら、この夏を過ごしてみてください。

    熊本市で女性の抜け毛やヘアケアについてお悩みの方は、身体全体のバランスを診る鍼灸という選択肢も、ぜひ知っていただけたら嬉しいです。

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